『英国王給仕人に乾杯』を観るために注意すべき点。
初めにいいますが、お洒落なポスターの、可愛らしさに油断しないように!
くれぐれも
"気になってる彼との初デート♥"的なシチュエーションで観ないように!
誰かと一緒に行くなら、ぜひイジー・メンツェル通か、映画通か、もしくはちょっとエロが分かって話せる人と一緒に行って下さい。
かく言う私は、
「一流のホテルマンになるためのヒントを学べるのではないか」という、相当勘違いした目的をもった父と、気軽についてきた母と観に行ってしまって、しかも両脇に両親というレイアウトで座る、という極めつけの大間違いを犯しました。結果、両親は予期せぬエロシーンにかなり戸惑ったようで(爆)、笑ってる私に半ばあきれてましたが、私的にはこのシチュエーションがさらに笑いのツボを刺激した感じもしました。
まー私が、ティーンエイジャーじゃなかったのがせめてもの救い。(←私たちの少女時代、父は、テレビドラマでのちょっとしたエロシーンでもテレビ前に出てきて新聞で隠そうとするような真面目人間だったので...。)
まあ、とにかく、上記の間違いを犯さなければ、いや間違いをおかしても、あえて間違いを犯しても、この映画、かなりオススメです。
恥ずかしながらチェコで超有名監督であるイジー・メルツェン監督を知らなかったので、上手く説明できないのですが、音楽もストーリー展開も、ちりばめられた皮肉なメッセージもエロチックシーンも全部よかった。トーキー時代を思わせるコミカルな動き、演出、映像美はイヤミが無く、結構ヘビーで重いシーンであっても、(例えばエロジジィ達が集まって変態的なことをしてるようなシーンでも、作品をギリギリ、愛らしくしており、現実と空想が入り交じっておとぎ話を観てる感覚で観れました。女性たちのぬぎっぷりもハリウッド的なウソがなくって清々しいし、エロシーンにしても、見せる部分と見せない部分のバランスがよかったです。必見の一本です。
『英国王給仕人に乾杯』
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