てぃーだブログ › 新たかこの家

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Posted by TI-DA at

2013年04月29日

『桐島、部活やめるってよ』

[追記]
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『クヒオ大佐』の吉田大八監督作ってことで楽しみだった。

ストーリーテリングは面白いと思う。けれども、前評判で何度か読んだ「海外で受けないのはおかしい」という意見の、その理由は何となくわかった。多分題材が日本国内限定すぎたんだと思う。

映画を比べることは無意味とはいえ、例えばティーンを題材にしたオーストラリア映画『あした、君がいない』をどうしても思い出してしまった。テーマ性とあの映画をみながら感じたソワソワ感、「だれなの?なんなの?」という想いに比べると、やはりいくぶん色あせて見える。(もしかしたら、『あした、君がいない』の日本版というイメージが監督にあっただろうか?物語手法としては少し共通のものを感じた)

と、ゆうか。この作品に限っては、どういう青春時代を過ごしたかで感情移入の度合いが違ってくるかもしれない。
様々な感想を読むなかでは、学校でのヒエラルキーが、多分、この作品(原作も含めて)の主題であるけれども、この映画に共感する人が非常に多いことは、そんなにも、海外の人なら共感も抱きづらい「ヒエラルキーのどこに属するか?」というみえないプレッシャーのなかで学校という場所で窮屈に生きている、または死んでいくティーンが多いのだろうか、ということだ。それはなんだか、本当に恐ろしくもあった。

自分たちのときは、というと、クラスのなかで階級はたしかにあったけれども、階級というより境界線で、個性だった気がする。

どんなにかっこええ人(階級上の人?)がイジメたりしても、「やめなよ」とかいう人がいたし、そういう人の方が、かっこいいと思ったし、必ずしも階級があるからといって、人間が何もできないわけではなかったな。それは私がラッキーだったのかもしれない。

何はなくとも、今は「監督で映画をみる」ということが稀になっているかもしれないが、吉田大八監督作は いいですよ。
「監督」で映画をみてみると、面白い発見があるかもしれません。
いつも楽しみにしているひとりです。
http://www.kirishima-movie.com/index.html


  


Posted by ゴンピンたかこ at 08:43Comments(0)映写室

2013年04月29日

『愛、アムール』

こちらも昨年カンヌで拝見した映画で、現在日本で上映中の映画。
老いることと、大事な人を看取ることに真っ向から向き合った作品で、胸をついた。
絶対に映画館でみておいて、後悔しない作品。
というかこういう作品こそ映画館で観てほしい。
多分一生心に残ります。

恥ずかしながらミヒャエル・ハネケ監督のことをよく知らず、あの「ファニー・ゲーム」の監督だと知って、びっくり仰天。
まだ未見ながら、というか未見だけど、怖そうすぎて、観たくない映画ナンバー1だったので(笑)。

知人の映画好きA氏によると、「ファニーゲーム」の怖さはみせない演出にあるそうだ。
それを聞いて、みたくなった。ああ、でもやっぱり、、迷います(笑)

http://www.ai-movie.jp


  


Posted by ゴンピンたかこ at 08:19Comments(0)映写室

2013年04月24日

『サニー永遠の仲間達』

しばらく忙殺されてて映画日記アップできてなかったため一気に3作UPしました。
明日からちょい出張ですし忙しくなるため、ちょっとまた間があくかもしれませんが・・・、
こんな風にときどきインチキしながらも(数的に)毎日アップを目指します。

韓国で大ヒットした作品。
青春もの、割と好きですが、今ぱっと思ったベスト上位5位「スタンド・バイ・ミー」「青春デンデケデケデケ」「パッチギ!」「キッズ・リターン」...全てが
男子の青春ものだなぁ。女子の青春ものって確かに、意外と少ないのかもしれない、という想いから借りてみた作品。
(あ、「おんなのこ物語」ってのもあったなぁ・・・しかし私的にはちょっと青春感が不足している)

中学校のころ、不良(とよばれる)の子は、とても生き生きしてみえたものだけど、そのこらの青春ってこんなんだっただろうなぁ〜
ちょっと長かったけど満足した。

http://sunny-movie.com/index.html


  
タグ :映画


Posted by ゴンピンたかこ at 23:10Comments(0)映写室

2013年04月24日

『ひまわり』

続けて沖縄が舞台の映画を。

私自身は映画はテーマではなくストーリーの面白さだと思っています。
本作のテーマには大賛成です。
以下、決してテーマを否定しているわけでないことをご理解いただきたい。

那覇市民劇場で鑑賞。
ご存知、米軍の飛行機が小学校に墜落して児童が亡くなった宮森小学校の悲劇を描いた作品。

大事なテーマだし語るべきことと分かっていても、
昔の人の苦労と比べると、(いくら母校であっても)若い大学生の話は薄っぺらく感じてしまう。
描き方だろうけれども、映画にも断捨離は必要だなぁ・・・帰り道に考えさせられた。
けれども、一番難易度の高い、宮森小学校当時のドラマは、ストーリーテリングにおいても驚きがあり、
子役も生き生きとしていて、のめりこんでみれた。

http://www.ggvp.net/himawari/



  
タグ :映画沖縄


Posted by ゴンピンたかこ at 22:57Comments(1)映写室

2013年04月24日

『ぱいかじ南海作戦』

確か、椎名誠さん原作の本があったのだっけ?沖縄が舞台ということもあり拝見。
都会からありがちな「自分探し」の南国の島に逃げてきて
幸か不幸かサバイバル生活をエンジョイしちゃっている
かなりいそうなナイチャー達の珍道中。
やや長く感じたのがちょっともったいなかった。
(私はこらえ性がない)
島に来たのに、いいもんもわるいもんも
ナイチャーだけで物語が簡潔しているのが逆に清々しい。





  
タグ :映画沖縄


Posted by ゴンピンたかこ at 22:41Comments(0)映写室

2013年04月20日

『ファイター』


ボクシング界で活躍した実在の兄弟のドラマを描いた作品。
成功・転落・兄弟・仲間・信頼・ドラッグ依存症の問題、兄弟同士の「本能」ともいえる信頼関係。
「当人以外には絶対に理解できない絆」を描いており、縦糸と横糸と、さまざまな要素が非常にうまくからみあって、とっても良く出来ていた。

個人的には、恐妻家のファイトの話でもあったかなとちょっとニンマリしてしまうような・・・

とにかく、実話を元にした作品で、途中まで「よくこの映画にOKだしたなぁ」と思ったが、非常に良かった。
なかなか巡り会えない良作。

http://thefighter.gaga.ne.jp

  
タグ :映画


Posted by ゴンピンたかこ at 18:56Comments(0)映写室

2013年04月19日

エンジェルズ・シェア 天使の分け前

ケン・ローチ監督の最新作・・(といっても昨年のカンヌで上映されてほぼ1年前の作品ですね)
カネ無し運無しコネ無し底辺に暮らす若者たちの、デッドエンドな日々・・・を打ち破る痛快な反逆(?)劇。
同監督の『エリックを探して』が好きすぎて、やや強引だなぁと思ってしまう部分もあるけれど、それでも観た後にハッピーになること間違い無し。

http://tenshi-wakemae.jp

  


Posted by ゴンピンたかこ at 07:48Comments(0)映写室

2013年04月17日

ムーンライズ・キングダム

たまには最近観た映画もかかないと・・・。
昔みたもので書いてないものはかいて、でも最新作なんかはまだ劇場でやってたりするし、それも書いておきます。
ウェス・アンダーソン監督作品・・・記憶が正しければ『ザ・ロイヤルテネンバウムス』はシネマパレットで観た記憶があります。本作を観たのは桜坂劇場でした。

『ダージリン・急行』なんかでインドでも撮影しているけれども今回もクレジットにインド系の会社があったような・・・あとでチラシをみてみよう。
割と、のっぺり感が売りの監督ですが、今回のはかわいいなぁ〜と微笑ましいシーンが沢山あった。いい意味で、ウェス・アンダーソンがちょっと観客よりになってるって思った。

ウェス・アンダーソンの作品は、映画自体は3Dでもアクションでもないドラマなので、(サイフが厳しい身分としては)DVDが出る迄まってもいいといえばそれまでなんですが、わりとスタイルがあって綺麗に撮る監督なので、劇場で観たくなるのかもしれません。


  

Posted by ゴンピンたかこ at 23:28Comments(0)映写室

2013年04月17日

『明日のジョー』

劇場公開当時から評判だったので、気になっていたので、DVDで拝見。めっちゃ良かった。
(主役2人の特にファンではなかったので、公開当初のポスターに入っていた、丹下段平役の過剰メイクが災いして、劇場に足を運ぶには至らなかったのが残念!映画をみるとそれほど気にならなくなるのだけど、ポスタービジュアルであのメイクは正直致命的だった。これがなかったら海外に通用する作品になってたはずなのに!と勝手に残念がってしまった。)

監督は、マンガの大ファンであると思うのですが、マンガを読んだときの高揚感をそのままに長編映画に昇華させるための工夫に満ちており、やや長かったが、面白かった。・・・『GO』以来の、原作もよくて映画もいい映画だった。

原作ものについて:
日本では原作のない映画は製作数が激減しているイメージですが、正直邦画の原作ものの映画は、欲張りすぎているのか?長いと感じることが多いのですが
とはいっても、全部原作を手にしているわけでは、もちろんなく、映画が良かったら原作を手にする事が多いので、やっぱりあんまり惹かれる映画が少なかったんだろう。

映画で良いと思った『さくらん』は、原作マンガは数ページで読むのをやめてしまった。
(やたら説明的な情報が多かったので、というそれだけなんだけど)
でも逆に原作マンガ読んだ人の映画の反応はよくなかったので、個々で独立した面白さがあるんだろう。

明日のジョー 予告編
http://www.youtube.com/watch?v=R7yvoI2CGRY

  
タグ :映画


Posted by ゴンピンたかこ at 07:47Comments(0)映写室

2013年04月17日

ジャンゴ

3月そうそう、タランティーノ最新作とあって速攻で観に行った。
前々から思ってたけれどレオナルド・ディカプリオって悪役顔だよなぁ~。すごく似合っていて怖かった。
ラストは、スカッと壮快な息つく間もないエンタメ殺戮ショー。罪悪感も残らないほど死ぬんだけどなぜかタランティーノの映画だったら許せてしまうのは、なんででしょう?
http://www.sonypictures.jp/movies/djangounchained/
  

Posted by ゴンピンたかこ at 07:38Comments(0)映写室

2013年04月16日

『四月物語』

岩井俊二監督がクロード・ガニオン監督の作品『Keiko』に捧げたオマージュとおっしゃっていた作品。

オマージュとはいえ、当たり前ですが、お二人の描く「女性」は全く違っているところが面白い。

岩井俊二監督は、女性のかわいらしい部分を最大限に引き延ばしてリアリティある演出をするのがとても上手。
だから胸キュン度高し。しかし同時に、ガサツ度の高い私は、宮崎アニメに出てくるヒロインを観たときの憧れと、ちょっとした焦り(笑)に共通するものを感じる。

ガニオン監督は、時にオブラードに包んでほしいところも、ほぼありのままの女性を描くことが多く、むしろ人間としての女性を描いていると感じる。

どちらがいいか、とかじゃない。

私の『アンを探して』での男性たち(ピエールやライアン)は、男性の目にはどう映っているのでしょうか。女性が描く男性に違和感を感じる男性も多いかな?なんてことが気になりました。


  


Posted by ゴンピンたかこ at 00:30Comments(0)映写室

2013年04月15日

『希望の國』

最近アップデートをさぼっててすみません。
観た映画についての感想は自分への挑戦でもある。
なので今日から過去に観た作品も含めて毎日更新めざしてUPします。
といっても、ささいなメモ程度ですが。

『希望の國』、桜坂劇場で拝見。
最後には違和感を感じてしまったが、この映画があの時期に作れたこと自体が、すごいし、価値あることだなぁと思った。
「おだやかな日常」も観てみたいですね。



http://www.kibounokuni.jp  


Posted by ゴンピンたかこ at 07:47Comments(0)映写室

2013年01月31日

『テッド』がヒットする理由

テッドみてきた。

ふと映画途中から、日本の永遠の大人気漫画『ドラえもん』に通じる普遍性もかいまみえて、
なるほど、ドラえもん悪いバージョンなんだ!と思ったら、なんかテッドの魅力がわかってきた。

テッドに頼っちゃう主人公、テッドを拒否できない主人公・・・(のび太くん心理!)
そして多分「大事なときに男友達との時間を選ぶありえない男子心理」というありそうで無かった男子の童心心理対策というか
そんな全女子に受けているのかもなぁ〜。

http://ted-movie.jp  

Posted by ゴンピンたかこ at 23:47Comments(0)映写室

2012年08月13日

最近観た映画メモ

『テルマエ・ロマエ』
おばかで面白かった。阿部寛がはまり役〜。
比較的シチュエーションギャップとナレーションで笑わせるというイージーな笑いではあるんだけれども単純に楽しめました。
フランス映画(?)に同じようなコンセプトの訪問者 Visitorという傑作コメディがあるらしいのでそっちもチェックしたいな。

『ヘルター・スケルター』
蜷川監督のファンなので観にいった。『さくらん』よりも共感度は薄いかもしれない。正確にいうと『さくらん』には2シーンほど「この映画観てよかった!」と思う発見があったのだけど、こちらにはあんまりそんな瞬間がなかったかな。(結構長いのは『さくらん』も一緒だけど、気にならなかった)芸能界を知ってるようであまり知らない私が悪いのかもしれないが、歌手でもなければ女優でもないモデルという職業の主人公が、なんで千人の前で劇場でエディット・ピアフみたいな感じででてきて大拍手を受けるのか?モデルって果たしてそういう職業なのか?(と超つまらないところでひっかかる凡人の私)ただやっぱり、物語的に過激なだけって感じがして、ややテーマに対しての掘り起こしが足りない気がした。最後はホラーみたいだったしなぁ。
 しかし、そんな些細なことはどうでもいいのです。監督名で映画観に行きたくなるような監督が少なくなったので、話題作を次々と生み出して欲しいって思います。蜷川監督。


『ルルドの泉で』
大好きな女優さんだったので観に行った。物語はスロースタート。幸せについての話。ガニオン監督とユリさんが大絶賛してすすめていただいたのだが・・・・悔しいが、そのすごさがわかんなかった(悲)。まだまだ映画修行が足りない。

『サラの鍵』
重いテーマだけど、物語に引き込まれ、最後まで食い入るように観てしまった。
私はまだ全然戦争のことしらないなぁ。この映画を作ってくれた人にありがとう。

『天才画家ダリ』
うーん、イマイチ何がしたいのかわからなかったなぁ。くどいっていうか、役者がヘタなのか。
ダリと詩人の友人の間に同性愛的な関係があった、、というような話なんだけれども、その2人の関係を衝撃的に描きたいのか叙情的に描きたいのかゲイポルノ的に描きたいのか、どっちつかずで、学生時代のはずだけどなんか(一応イケメンですが)オッサンだし・・・大の大人が、ときめいて恥ずかしがってんじゃないよ!というイライラ感がつのった。『モーリス』のような、せっぱつまった、清々しい感じが欲しいですね。  
タグ :映画


Posted by ゴンピンたかこ at 00:13Comments(0)映写室

2012年06月28日

それは突然おとずれる

先日祖母が入院した。

なんてことはない、骨折した足以外は元気で、毎食完食、「早く家に帰りたい」とゴネているので安心なのだが。

そう、祖母は骨折で入院した。手術も無事すみ、手厚い病院のケアに感謝している。

しかし祖母が立てなくなった日は大変だった。多分私、かるくマブヤー落としたはず。
父母は私に気を使って夜中に起こすことはしなかったが、夜中、トイレにいった祖母は、床に落ちたタオルを取ろうとして転んで、それから立てなくなった。幸い父は夜中でも起きてることが多いので、とにかく夜なかじゅう「立って歩ける」と言い張ったらしい。

早朝6時、私も祖母が立てなくなったと聞き、慌ててベットに座っている祖母に話を聞いたが、やはり「トイレ行きたいから手伝って」という。

「痛い」とはいうけれども、いつも「足が痛い足が痛い」と口癖のようにいってるため、どれほど痛いかわからない。

しかも「歩けるからあんたも手伝って」の繰り返し。ラチがあかない。結局出勤ギリギリまで手伝ったが立てず、父母がいったん帰るのを待って仕事場にでかけた。母も父も、病院に行こうと諭したが「病院は明日だから今日はいかない」とがーじゅー。

私もいままで祖母がスローながらも歩けただけに、「もしかしたら」という気持ちが手伝って、祖母にいわれるがままに何度も何度も手伝ってしまった。

はぁ、今でもそれが、病状を悪化させたのではないかと悔やんでいる。

祖母は最近記憶がおぼろげなところがあり、年も年だから仕方のないことかもしれないが、こんなとき普通はどうするだろう。

在宅介護が抱える問題を深々と考えた一日だった。

手術まで寝ていて、手術が終わってからも、ずっと寝ていた祖母は、夜中に目が覚めて、手術が終わったと聞いて「うーとーとー」してご先祖さまに感謝していた。

まだまだ色々書きたいことはあるのだけど、とにかく、ちょっとこのことについて書きたかった。

きっと自分がこういう経験をしてからじゃないと、介護の問題って目を向けないけど、「悩みを吐き出したい!」ていう人は本当にたくさんいらっしゃるんだろうな・・・・と思った。

それにしても実家住まいだが、人が一人いないだけでずいぶん寂しくなるものなんだなぁ。

今祖母はすでにリハビリを始めている。
とにかく今は、祖母の全治癒を願うべし。

がんばればーちゃん。  

Posted by ゴンピンたかこ at 20:39Comments(2)ひとり部屋

2012年04月18日

『父の初七日』7 Days in Heaven

最近台湾映画に非常に興味がありちょうど恵比寿の東京都写真美術館で最終日ということでギリギリセーフでいってきた。

かなり作り方があらく、丁寧なキャンペーンの割に(お洒落なウーロン茶系のCMを連想するイメージ)作品は意外と荒くってストーリーテリングもそれほど上手じゃなくって劇中、集中力が途切れて一瞬うとってする箇所なんかもあったんだけど、不器用ながらもなんか妙に憎めない作品だった。

写真のシーンは、回想と現実がないまぜになって紹介されるのだけどもっと上手に構成・編集したら超感動シーンとなったのでは、とちょっともったいなく感じた。

ちょうどこの映画を見た夜に、ガニオン監督のお父さんがカナダで危篤状態に陥り、そして朝に息を引き取った。ペペ(ぺぺとはおじいちゃんの意味、私も、ぺぺをこうようんでいた)先日葬儀が行われ、今はFacebookを通じて在りし日のペペをガニオン一族が惜しんでいる。その日は、私も信じられなくて泣いた。

悲しさをくらべることはできないのだが、ガニオン一家の中心だったぺぺが次にカナダにいったときに、いないんだなぁということが、まだ実感としてわかない。
出来る事なら、ぺぺの葬儀に参加して、さよならの一言でも伝えたかった。

この映画をみたこともあって、葬儀とは(本当は整理なんてつくはずなくても)心の整理をして残された者に前を向かせる手助けをするためのものなんだ、と感じた。


http://www.shonanoka.com/


  

Posted by ゴンピンたかこ at 07:59Comments(0)映写室

2012年04月18日

『誰も知らない基地のこと』

渋谷のアップリンクで拝見。イタリアの若手監督Thomas Fazi氏, Enrico Parenti氏両氏が登場しての舞台挨拶があり、手を挙げて沖縄から来ました〜といいたかった。沖縄のことが取り上げられているので注目しがちだけれども、世界にある米軍基地の状況を伝え、点と点をつないでいることがこの作品の大きな功績だと感じた。なるほど、これが増え続けたらろくなことないな、っていうのを肌で感じたし、これは基地賛成派の人に見てほしいなぁ〜。そしてそれでも米軍基地が必要な理由をききたい。しかし、以前から私も「米軍基地は沖縄だけの問題じゃない、普遍的な世界的問題だから(この場合フィクションだけど)映画になると思う」と話したことがあったが、それは当たっている、ということを裏付けていて嬉しい。別の方からは、「そんな左翼的なことあんまり言わない方がいいよ」と言われたけれど(笑)。
 というか、基地がどんだけ無駄だってのがわかって本当に面白い。この2人は、自分たちの地元に米軍基地の誘致があって、抗議運動をしたのがきっかけだったらしいが、一つの村の問題が、実は世界共通の問題だってことに気づいたのもすごいなぁ。わかりやすい映像に落とし込んだのも素晴らしい。
 右も左も、今の敵は、ただ一つだと思う。それは環境破壊。ガンダムの世界にならないために、人間どうし、仲良くして地球を大事にしましょうや。

http://www.standingarmy.it/

Standing Army(2010) IMDb
http://www.imdb.com/title/tt1543883/

  

Posted by ゴンピンたかこ at 07:16Comments(0)映写室

2012年04月06日

『マレーナ』

ニューシネマパラダイスの監督さんの作品。
魅せてくれました。

話は全然飛ぶんだけど、先日コンテンツワークショップでお会いしたS子さんと、アメリカ・日本・ヨーロッパの「笑い」の違いについて話した。日本でコメディをヒットさせるのは至難のわざと言う話。

一つには外的理由。
だって映画館が「大きな声をたてないで下さい」と注意している。人のいい日本人は映画館で大きな声で笑うことを「マナー違反」だと思っていると思う。そうした気分ではコメディ映画で笑う心の余裕は生まれない。

二つには都会では笑いの沸点が非常に高くなっており、吉本新喜劇をみるような感じの見る側の心の余裕がないのでは、ということ(あ、これは同じくプロデューサーシンポジウムでお話したS氏がおっしゃってたのかな)。都会の観客は「お金払ったんだぞ、笑わせろ!」と腕組みをして見てる感じではないだろうか。もちろん私は個々の鑑賞態度をリサーチしてるわけじゃないのだけど批評などを読んでも、「コメディなんだからさぁ、冗談通じないなぁ」と、少々頭でっかちになっている観客をすこーし残念に思うことが多い。

外国人はその逆で「お金払ったんだから、笑わにゃ損損!」という感じで「え、ここ笑うとこ?」というところでもドンドン笑い、つられて笑ってしまう。うん、笑いは伝染する。

これは同じことが三谷幸喜監督の作品の観客にもいえるらしい。Sさんは「あれは絶対笑いサクラがいるよ!」といっていたが(笑)、映画館が異様な雰囲気になるほど、笑いが多いらしい。もしそうだとしたらそれは素晴らしい観客サービスだ。日本の観客は先ほどの述べた「大声禁止条例」もあるし、人様の目を気にする人種でもあるため、あまりにも馬鹿げたギャグを見せられると一瞬「笑ったら、アホじゃないだろうか」と思いながら、こわごわ映画を見ているのだ(あくまでも想像ですが、自分も頭でっかちなときがあったためそれは理解できるのだ)。そこで「どわっはっはっ」とテレビ番組の笑い声的ガイドがあると、ホッとしてやっと安心して笑いにいそしむことができる。

あ、話がだいぶそれてしまったが、もう一度戻そうと思う。
全世界的に大ヒットしたヨーロッパ産コメディ(ヒューマン・ドラマ的コメディも含めて)を見てみると驚くほどスラップスティック的だ。単純なドタバタコメディ的笑いでたたみかけておいて、最後に泣かせる、すごい効果だ。やはり国によって言語が違うヨーロッパの市場では単純な笑いの方が受け入れられるのかもしれない。そしてその土壌が言語を超えた世界的大ヒットを生むのかもしれない。

『ニューシネマパラダイス』(劇場公開版←完全版は大人になった主人公の余計なインテリ的部分が多く私は好きじゃない)、『マレーナ』にも少し同じことが言える部分があった。こちらは、非常に切なく、女としては、もどかしい映画で、絶世の美女を描きながら、人間のみにくさを描いている。それにしても、主演のマレーナ役の美しいこと、ロケーションの素晴らしいこと。

IMBDb
http://www.imdb.com/title/tt0213847/





























  
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Posted by ゴンピンたかこ at 07:07Comments(0)映写室

2012年04月06日

『TAO JIE』/A Simple Life


先日、香港を訪ねた際にまさしく大ヒット上映中ということで、観たかった『A Simple Life』。実質二日間仕事で訪ねた香港では観れず、「日本で配給が決まり、公開を待つしか無いのか...」と何気に悔しかったのですが、なんと沖縄に戻ったら、沖縄国際映画祭に招待されておりました!慌てて桜坂劇場に見に行きました。 本当に、シンプルなんだけど、心うたれ、自然と涙のながれる映画でした。キャストは豪華ですがこの全然あざとくないシンプルな作品が、大ヒットしてることに、勇気をもらいました。この映画に出会えて嬉しく、映画祭ありがとう、と思った。芸人さんが一生懸命盛り上げるのもまた一興ですが、このような映画との出会いがあってこその映画祭。プログラマーに感謝です。先週訪ねた香港の香りもまだ残っている感じの中で観れたのも、良かったと思います。うーんやっぱり魔法の力か?恵まれているなぁ~~!!

追記
『A Simple Life』についての回想。シンプルに作られてるけど、考えたらメイクアップのリアリティもすごい。死に際の人間は、シミが目で見えるぐらい急に増えていき、土気色になっていくのだけれども、その感じなどが、よく出てて、細かいところで掴んでくる。(そしてメイクは日本人らしい←ユリさん情報)ほんっと丁寧な映画だよなぁ。



IMDb
http://www.imdb.com/title/tt2008006/  

Posted by ゴンピンたかこ at 06:33Comments(0)映写室

2012年04月01日

Cafe de Flore

沖縄国際映画祭で鑑賞。大ヒット作『C.R.A.Z.Y.』の監督さんJean-Marc Valléeさんの最新作。沖縄で観れるなんて嬉しいなぁ。

以下は、ネタバレ、、になると思うのですが、むしろ、早めにストーリーの骨格を分かった方が入り込めたんじゃないかと思うので読む人の判断にまかせます。

時代の違う二つのストーリーが交差するストーリーテリングが、あまりにも複雑すぎて中だるみしてしまう。それでも、映像美や役者さんの演技で魅せてしまう手腕は、なかなかのものだけど、やりたいことと伝えたいことと、観客が受け取るメッセージのバランスがとれてなかったように思う。

特に、これはわりと基本的で結構決定的なミスだと思うのだけど、主人公である40代のDJと、その元妻の若かりし頃のラブストーリーも平行して描かれるのだけど、主人公と元妻の現在のキャストの骨格とあまりにも違うため、(一緒なのは髪の色ぐらい)私のように鈍い人は、わかるまでに、しばらく時間がかかった。

メッセージとして、ダウン症の子供と親の絆、というヒューマニティがあるんだけど、イメージとして、「モンスター」や「悪夢」と結びつける描き方は少しいかがなものかなと思った。ダウン症の子供をもつ母親役のヴァネッサ・パラディの熱演とはうらやらに、子供が「ダウン症」である必然性があったのか?と考えると、実は監督にとっては特徴的な「映像素材」でしかなかったのでは、と感じる部分もあった。

ローズ役のEvelyne Brochuのセクシーさは圧巻。あれは主人公じゃなくとも世の男どもは運命を感じてしまうだろうなぁ。(その辺の説得力がイマイチ、ピンとこなかったんだよね)

私も輪廻転生って多分あるんじゃないかと思ってる方だし、それなりに面白いトピックだと思ったけど、全体的にちょっと無理があったかな、という感じがした。



IMBb
http://www.imdb.com/title/tt1550312/

  

Posted by ゴンピンたかこ at 10:07Comments(0)映写室