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2012年02月18日

『隣のリッチマン』

笑いの沸点が低い私でさえ、全然笑えず、困った。

全米のトップコメディアン2人の出演作なのに、全然笑えない。
なぜだろう。

この映画こそ、コメディ映画の怖さを表した作品はないかもしれない。
何かの映画の教科書で描かれてたけど、恐怖や涙の演出はある程度技術でコントロールできるけど、「笑い」だけは予測不可能なんだと。
コメディって怖い!

ウッディアレンの映画でタイトルは忘れたがセレブのパーティで純度の高い高級なコカインを吸おうとしてウッディがくしゃみしてコカインが舞い散るシーンがあったのだけど、試写で観客の大爆笑がなりやまず、次のシーンの台詞が全然聞こえず、急きょ俯瞰の空を入れる、という処理をした、というエピソードもあるが、それとは逆に、「笑う仕掛けが満載」なのに、「何かが」足りず、笑えない映画もある。その意味では『隣のリッチマン』は恐怖以外の何ものでもない。

だから、というのも変な話しだが、超怖いホラーや感動ストーリーでの大ヒット作品より、笑えるコメディ映画を大ヒットさせる作品の方が、リスペクト。

別の話しですが恐怖のコメディアンを描いている映画もあるな(笑)『キング・オブ・コメディ』、
私の中でタクシードライバーと並ぶスコセッシの傑作です。すべるすべらない以前の、ある意味、本当に怖い作品です。



監督: バリー・レヴィンソン
製作: バリー・レヴィンソン
ポーラ・ワインスタイン
製作総指揮: ラリー・デヴィッド
メアリー・マクラグレン
脚本: スティーヴ・アダムス
撮影: ティム・モーリス=ジョーンズ
音楽: マーク・マザースボウ




出演: ベン・スティラー
ジャック・ブラック
レイチェル・ワイズ
エイミー・ポーラー
クリストファー・ウォーケン
アリエル・ゲイド
サム・ラーナー




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Posted by ゴンピンたかこ at 16:28│Comments(0)映写室
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