2012年04月01日
Cafe de Flore

以下は、ネタバレ、、になると思うのですが、むしろ、早めにストーリーの骨格を分かった方が入り込めたんじゃないかと思うので読む人の判断にまかせます。
時代の違う二つのストーリーが交差するストーリーテリングが、あまりにも複雑すぎて中だるみしてしまう。それでも、映像美や役者さんの演技で魅せてしまう手腕は、なかなかのものだけど、やりたいことと伝えたいことと、観客が受け取るメッセージのバランスがとれてなかったように思う。
特に、これはわりと基本的で結構決定的なミスだと思うのだけど、主人公である40代のDJと、その元妻の若かりし頃のラブストーリーも平行して描かれるのだけど、主人公と元妻の現在のキャストの骨格とあまりにも違うため、(一緒なのは髪の色ぐらい)私のように鈍い人は、わかるまでに、しばらく時間がかかった。
メッセージとして、ダウン症の子供と親の絆、というヒューマニティがあるんだけど、イメージとして、「モンスター」や「悪夢」と結びつける描き方は少しいかがなものかなと思った。ダウン症の子供をもつ母親役のヴァネッサ・パラディの熱演とはうらやらに、子供が「ダウン症」である必然性があったのか?と考えると、実は監督にとっては特徴的な「映像素材」でしかなかったのでは、と感じる部分もあった。
ローズ役のEvelyne Brochuのセクシーさは圧巻。あれは主人公じゃなくとも世の男どもは運命を感じてしまうだろうなぁ。(その辺の説得力がイマイチ、ピンとこなかったんだよね)
私も輪廻転生って多分あるんじゃないかと思ってる方だし、それなりに面白いトピックだと思ったけど、全体的にちょっと無理があったかな、という感じがした。
IMBb
http://www.imdb.com/title/tt1550312/
Posted by ゴンピンたかこ at 10:07│Comments(0)
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